売上増をどのように実現するか、それは方程式にヒントがあります。

売上=客数×客単価

もっと正確に言えば、

売上=買上客数×買上客単価

つまり、買ってもらったお客様(買上客数)と買ってもらった金額(買上客単価)の掛け算です。買ってもらわなければ売り上がらないというのがポイントです。

方程式を更に分解しましょう。

売上={商圏内客数×(来店率×買上率)} ×(買上単品単価×買上個数)

買上客数とは、商圏内客数×(来店率×買上率)で算出でき、買上客単価は買上単品単価×買上個数で算出できます。
これらの要素の掛け算で売上がつくり上げられます。各要素を増やせばいいんです。

では、どうやって売上を上げるかを見て行きましょう。

【商圏内客数】
あなたの商圏内の人口を増やせば売上アップにつながる!
そんな、人口をどうやって増やすかなんて、それはあなたの仕事ではありませんね。ここでは、商圏を広げることを考えます。或いは、既存のターゲットの枠を広げることも 考えられます。

商圏内客数に関しては 「戦略」のお話ですね。
次の項目からが「戦術」です。

【来店率】
その商圏内お客様(見込み客)をいかに来店頂くかを考えます。ここでは、そのお店の入口にお客様を立たせるまでを考えます。
当然、お店の存在を知らせることが大事ですから、サイン(看板)、店構えが重要です。広告ももちろん重要ですね。それに、入りやすくて停めやすい駐車場、駐輪場も重要です。イベント時には駐車場誘導係も必要ですね。

【買上率】
入店してからレジで清算するまでを考えます。
目的の商品を見つけやすくするためにはどんな陳列がいいか、商品の購入を決断させるPOP 、接客、カード決済、待たせないレジ・・・。いろいろ要素はありますね。

【買上単品単価】
単品単価を上げるって「値上」? いえいえ、ここはこう考えましょう。
リピーターさんは一見さんよりも比較的高額購入に対して抵抗が小さいという特徴があります。ということで、ここは「リピータ率」を上げることを考えましょう。
「またこのお店で買いたい!」と思って頂くためには、接客、清潔、心地よさ、楽しさ等がポイントです。

【買上個数】
簡単に言えば「もう一品」です。 スーパーのお刺身コーナーに置いてある練りワサビ、お鍋の具材セットの横に置いてある鍋のスープの素、レジの近くにおいてある子供が欲しがるようなお菓子や電池などの常備品、これからプラスワン陳列ですね。飲食店では食後のコーヒーやデザートもプラスワンセールスです。その他セット提案があります。

このように、売上の方程式から「戦術」もみえてきます。
ポイントは、各要素ではできる限り可能性を書き出すこと。「それは無理」と言わずに、とにかくたくさん書きだしましょう。そうすることで、「あ、その手があった!」というのが見えてきます。